2019年9月10日発売の原作コミックス第8巻に初回限定版特典として同封された「短編アートアニメDVD」から各スタッフのお気に入りシーンをセレクトいたしました!
「せんせとシーヴァが料理を作っているシーン」
動きがとても自然で魅力的に描かれていて、 『いいなぁ…』と思いながら何度も見ていました。『とつくにの少女』の良いところが詰まっていると思います。
最後の舟を漕ぎだす一連のシークエンスが美しくて好きです。漫画は色を確定的に見せる事が難しい媒体なので、 そこを収斂させられるのが映像のメリットだなと思って見ていました。
「せんせが家を走って出ていく主観ショット」
他のカットとは違った画面で、作ってて楽しかったカットですね。作品全体を通して、表現の幅や質感を出せるよう意識していたので、こういったカットを入れる事に OK を出して頂いた、ながべ先生をはじめ、皆さんに感謝です!
「せんせの焼いてくれたパンケーキをシーヴァがひとくち頬張るシーン」
不安を抱えながら過ごす日々の中に、クスッと笑ってしまうような2人のやりとりを入れたいなと思って作ったシーンです。せんせとシーヴァらしい、不器用ながらも優しく接し合う姿を描くのがとても楽しかったです!
「夜に本を読みながら寝てしまったシーヴァをせんせが椅子を叩いて起こすシーン」
シーヴァとせんせの様々な心情を想像しながら、暖炉の炎の揺らめきや部屋の陰りなどの画面づくりをしたのを覚えています。どのシーンもひとつひとつ丁寧に作り上げられた『とつくにの少女』の空気感を楽しんでもらえればと思います。
「冒頭のせんせとシーヴァの出会いのシーン」
このカットを見て『これが【とつくにの少女】だ』と心の底から思えました。この絵を作りたくて、久保さん、米谷さんに監督をお願いしました。期待を鮮やかに超えてくれた、そういうカットです!皆に観てもらいたいです!
「シーヴァが夢の中で鳥を見上げるシーン」
シーヴァが迷い込んだのか、自分で思い描いたのか、そのどちらも入り混じったような不思議な解放感にあふれているシーンになりました。制作中には、最終画面がどう見えるか油断できないシーンでしたが、完成画面になったときシーンの印象も相まってほっとしました。